2月4日 9ヶ月しかない命・・・

兄の命・・・

9ヶ月しかない・・・

夜に一本の国際電話・・・

静かに涙が流れる今・・・

雨の多いハワイの空・・・

月も星も見えない夜空・・・

何か知らせてくれたかなぁ??

がんの細胞・・・骨まで来ました・・・

残された命・・・

妹の私に何か出来る?

眠れない夜・・・

奥さんと子供がいる兄・・・

大好きな兄・・・

子供の頃に・・・いつも兄に見守られて・・・

無口の兄だけど・・・縁の下の力持ちの兄です・・・

小さい時・・・歩きたくない時・・・

兄の背に乗せてもらって・・・

あの険しい道を・・・

リンゴの木の下で私が食べたがる様子を見て・・・

兄がリンゴを取って食べさせてくれた・・・

生涯・・・仕事ばかりしていた兄ですが・・・

もうすぐ生まれた時と同じ裸のままにあの世に・・・

悲し過ぎる・・・

兄の愛・・・深く・・・深く感じています・・・

痩せて・・・細い兄ですが・・・

心のやさしい・・・愛がいっぱい・・・いっぱいある兄・・・

一分一秒でも命を延ばせるなら・・・

ステーキや海老がたくさん食べられなくても・・・

ご飯とみそ汁だけでも・・・

母に感謝し・・・幸せに・・・

笑顔で送りたい気持ちです・・・

兄の意志・希望・・・

私が引き受けるつもりです。

愛する人よ・・・

ひとり・・・ひとり・・・この世を去っていく・・・

娘が生きていた年月・・・

母として・・・毎日・・・愛をいっぱい持って・・・娘と生活してきました。

主人も長い人生の中・・・

夢のあることをして・・・最後の最後まで・・・夢を現実にして・・・

何一つ隠すことなく・・・

すべて自分らしく生きていた・・・

主人の妻であることの幸せ・・・

いろいろ大変なこともあったけれど・・・

愛情が何よりも深く・・・深く・・・

そして・・・

兄に・・・妹が出来ることをしたい・・・

悔いのないように・・・

最後の最後まで見守りたいです。

車いすの用意も・・・

ハワイの空の下で・・・妹が毎日そばにいられるように・・・

兄がよく言っていたこと・・・

「命をかけても妹を守る」

今・・・妹が命をかけて兄の命を延ばしたい・・・

母からの愛情・・・

そして兄弟姉妹の愛情・・・永久の宝物に・・・